境界を一歩こえても…何も感じない

一般相対性理論では、事象の地平線は「二度と戻れない境界」です。そこを越えても、その場では何の変化も感じられません――しかし、その瞬間に運命はもう決まってしまっています

ブラックホール:事象の地平線――決して感じられない片道の扉

完全な一方向だけの“膜”

物理学者デイヴィッド・フィンケルスタインは、事象の地平線を「完全な一方向性の膜」と呼びました。信号や物質は内側へは入れても、外へ出ることは決してできません。内側では、時空そのものが、あらゆるものを中心へと吸い込むすり鉢のようにふるまいます。

ブラックホール:事象の地平線――決して感じられない片道の扉