
十代の若者と「松の木のような雲」
若きプリニウスは、ヴェスヴィオ山の上空に、松の木のようにそびえ立つ松の木のような雲が立ちのぼるのを見つめていた。彼のおじの大プリニウスは、その噴煙の方角へ船で向かう準備をしていた。西暦79年ヴェスヴィオ山──灰に閉ざされたプリニウスの一日

「幸運は勇者に味方する」
レクティナから救助を求める伝言が届くと、大プリニウスは「幸運は勇者に味方する」と言いながら救助用のガレー船を出航させた。しかし陸からの風にあおられ、スタビアエ付近で船は、空から軽石が降りしきる中、身動きがとれなくなってしまった。西暦79年ヴェスヴィオ山──灰に閉ざされたプリニウスの一日