灰が昼を夜に変えた

1980年のセント・ヘレンズ山の噴火では、火山灰の噴煙柱が約2万4,000メートルの高さまで立ち上りました。正午ごろにはアメリカ・ワシントン州の町スポケーンの空は真っ暗になり、見える距離はわずか約3メートルまで落ち込みました。

セント・ヘレンズ山――全米を横切った火山灰

灰の雲は東へ東へと走り続けた

高い上空を吹く強い風に乗って、火山灰は時速およそ96キロで運ばれました。午前9時45分には同じワシントン州の都市ヤキマに、11時45分にはスポケーンに達し、その夜にはアメリカの国立公園であるイエローストーンに到達しました。一部の火山灰は、約2週間のうちに地球を一周しました。

セント・ヘレンズ山――全米を横切った火山灰