地球の半分を回り込んだ艦隊

1905年、日露戦争の日本海海戦で、ロシアはバルト海から対馬海峡までおよそ1万8千マイル(約2万9千キロ)の遠い道のりを艦隊に航行させ、ウラジオストクに到達して戦況をひっくり返そうとしました。ところが7か月におよぶ航海の末、艦隊が戦場に着いた時には、すでに速度も落ち、船体は汚れ、消耗しきっていました。戦闘が始まる前から、すでに不利な状態だったのです。

日本海海戦:破滅へ向けて航海した艦隊

1隻の病院船が居場所を知らせた

ロシア艦隊は、夜明け前の暗いうちに、無線沈黙を守りながら、ひそかに通過しようとしました。しかし、病院船オレル号は戦時の決まりに従い、船体の灯りを消さずに航行していました。その灯りを、日本の哨戒艦が闇の中で発見してしまいます。

日本海海戦:破滅へ向けて航海した艦隊